一週間ほど前にアマプラで観た。北野武の『ブロークンレイジ』とコーエン兄弟の兄貴か弟かどっちかが撮った『ドライブアウェイ・ドールズ』と、この『ドリーム・シナリオ』を三作続けて観て、北野武とコーエン兄弟は、過去の作品をいくつか観ているが、『ドリーム・シナリオ』の監督はそもそも名前すら知らなかったので、3作品続けて観る前は、当然、『ドリーム・シナリオ』の期待値が一番低かったわけで、だから、ブログで感想を書くとしたら『ブロークンレイジ』か『ドライブアウェイ・ドールズ』かなぁと思っていたのだけれど、観終わると、この二作が、最初自分が思っていたのと全然違う映画で、『ブロークンレイジ』の方は、観終わって一言、「しょーもな」。『ドライブアウェイ・ドールズ』の方は、緊迫感溢れるシリアスなサスペンス映画かと思ってたら、下ネタ全開のおふざけコメディで、それはそれで面白いと思ったけれど、『ノーカントリー』とか『ファーゴ』のような頭がイカれた悪役が見れるのかなとの期待は肩透かしで、『ドライブアウェイ・ドールズ』の悪役は、吉本新喜劇に出てくるヤクザと同じような立ち回りで、なんとも情けなく、悪の魅力みたいなものは全く感じなかったけれど、まぁ、コメディとして観たら面白いかな、くらいの感想しか出てこないので、今回は、『ドリーム・シナリオ』についてのみ書く。
まわりくどい前書きでごめんなさい。
あらすじは、以下、コピペ。
「平凡な大学教授のポール・マシューズ(ニコラス・ケイジ)は、世界中の何百万人もの夢に一斉に現れて一躍有名人になる。しかし、ポールが人々の夢の中で悪事を働いたことから、現実世界でも嫌われ始め、悪夢のような日々を過ごすことになる。」
というもの。
多くの脚本家・作家・映画監督が、だいたい同じような設定の物語を考えた事があると思う。自分も、似たような話を妄想をしたことがある。一種のパニックものである。だから、観ている最中に、「なんでそっちいくかな」とか「俺ならここはこうするな」とか、したり顔でつっこんだりしてしまう。しかし、そういうツッコミを入れたくなるという事は、楽しい映画であることの裏返しでもあるように思う。誰もが思いつきそうなアイデアというのは、実際は誰もが思いつくわけではないし、また、思い付きだけに留まらず、最終的に一つの作品にしてしまう人は少ない。そういう意味では、この設定で、こじんまりとまとまって退屈させない一つの映画を撮り終えたのは尊敬する。
ただ、設定に比してスケールが小さいように感じた。「世界中の人が同じ男の夢を見てる」との事だが、映画内では、せいぜい勤務する学校の生徒とか仕事関係で出会った人くらいしか、言及されていない気がした。例えば、筒井康隆なら、もっともっと妄想を全開させて、スケールの大きい作品にすると思う。アメリカ人全員が男の家に押し掛けるとか、地球人全員とか、もっと言えば違う星に住む宇宙人までもがこの男の夢を見て宇宙戦争になるとか、ありえないくらいに物語をエスカレートさせただろう。
そういうのに比べると、まあ、こじんまりとした映画でした。
