日々の読書日記

読書の忘備録です

154回目「オペラは踊る」(サム・ウッド監督)

あらすじ

イタリアのミラノで大富豪の未亡人をたらしこんで、オペラのアメリカ巡業の資金を手に入れた詐欺師のドリフトウッド。一座を率いて意気揚々とアメリカ行きの船に乗り込んだが、そこには無名歌手のひと癖ありそうなマネージャーと助手が入り込んでいて大騒動になる。

感想

マルクス兄弟の映画。マルクス兄弟、名前は知っていたけど彼らの作品を観るのは初めてでした。映画に詳しい知人から「コメディを勉強したいならマルクス兄弟は見るべき」と言われたので、見た。

自分の悪い癖で、「勉強のため」とか「知識を得るため」という動機が頭にあると、そっちが気になってニュートラルに鑑賞できない。どうにも肩肘を張ってしまう。コメディなんて、極めてフラットに見て面白ければ笑えばいいだけの話なのに、自分の性格上、そういう訳にはいかない。

映画の方に、そんな自分の癖を破壊させるだけの有無を言わさぬ面白さがある場合は、自分も小難しく考えるのを止め、素直に笑う方向に舵を切るのだが、正直に言うと、そこまでのパワーはなかった。

少々、ストーリーが分かり辛い部分もあったし、ラスト近くのドタバタはやや冗漫に感じた。

ただ、知人の言った「コメディを勉強したいならマルクス兄弟の映画云々」は少し分かる気がする。

一口にコメディと言っても、その種類は様々で、ギャグで笑わすコメディ、動きで笑わすコメディ、シチュエーションや喋くりで笑わすコメディーなど幅広いが、この映画にはそういった様々なジャンルのコメディの基本が網羅されてるような気がした。「笑い」に関して専門的に分析する人間ほど「面白くない」というのが持論なので、「面白くない奴」にならないために、これくらいにしておきます。

でも、なんとなく見終わった後は幸せな気分になりました。