あらすじ
一万四千人の観衆が集まったアトランティックシティ(ニュージャージー)のバンクアトランティック・センター。そこで行われていたボクシングのヘビー級タイトルマッチの最中、VIP席にいたカークランド国防長官が暗殺された。現場にいた地元の汚職刑事リック・サントーロは犯人捜査を進めるうち、そこに巨大な陰謀が仕組まれていることに気付く。
感想
最近、ブライアン・デ・パルマとマーティン・スコセッシをよく間違う。なんでだろう? 作風が少し似ているからかな? なんとなく、パルマの方がエンタメ色が強く、スコセッシの方が重厚感があるような気がする。
で、それはともかく、『スネーク・アイズ』の感想。
割と早い段階で黒幕の正体が分かり、え、こんなに早く正体分かっていいの? と観客は思い、観客より少し遅れて、主人公のニコラス・ケイジも誰が黒幕なのか理解し、で、どうなるんだろう? ドンデン返しとかあるんだろうか? などと期待していると、別にそういうのはなく、割とあっさり終わる。いや、黒幕が分かってからが結構冗長に感じたので、あっさり、というのは違うかな。ラストも取って付けた感じがして、イマイチだった。チャンドラーとかブコウスキーなどの小説に出てくる「普段は粗野でだらしないけど、スイッチ入ると妙な色気と頼りがいがある、いわゆる、ハードボイルドな悪徳刑事」を模倣している感じはするけれど、どうもこの映画におけるニコラス・ケイジは、線が細いというか、悪徳刑事特有の魅力をあまり感じなかった。
ネタバレになりますが、最後にヒロインと良い感じになるのだが、本編ではニコラス・ケイジはこのヒロインに対してヒロインが惚れるような事は実は何もしていない。 二人共命を狙われる立場になった時に、やや安全と思われる場所に数分間、彼女を隔離した以上の事はしていないのです。ちょっと、絡みが浅すぎるように思った。
あと、パルマの映画でたまに見るのだけれど、二つの違う場所における同時刻の状況を画面を二分割して説明するの、少し安直な気がする。
まあでも、面白かったです。
